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  • チームの見どころ2018 【トヨタ車体】昨年度男子準優勝

    チームの見どころ

    【トヨタ車体】昨年度男子準優勝

    【チームの戦い】

     香川新監督の新体制で臨んだ昨年は、いい戦いをしながらも、金メダルには届かなかった。それでも吉野、杉岡、GK岡本大と新人3人が大当たりで、チームは大幅に若返った。その年のナンバーワンではないけど、地味に「いい選手」を獲って育てるチームカラーに、吉野や杉岡といった「誰が見ても一級品」の素材が加わり、化学反応が起こりつつある。今年はそろそろ「永遠のシルバコレクター」を卒業したい。

    【予想布陣】

    LW:杉岡(藤本)

    LB:吉野(石戸、津屋)

    CB:木切倉(門山、玉城、津屋)

    RB:高智(渡部、熊谷、門山)

    RW:渡部(内海、冨永)

    PV:菅野(笠原、岡元竜)

    GK:甲斐(加藤、岡本大)

    6:0DF

     プレータイムを分け合いながら、勝利と育成を両立させるのが、酒巻清治監督(現テクニカル・ディレクター)時代からのよき伝統。吉野や杉岡を1年目からコートに立たせて、チームの中心に育て上げた。それができるのも、ベンチに控える門山がいつでも試合を立て直してくれるから。門山、木切倉、津屋といった展開力のある選手が状況を打開してくれるので、石戸や高智、熊谷といった一芸を持った選手も生きてくる。

     泣きどころは今年もポストか。ポストの得点力が上がらないと、セットOFで手詰まりになってしまう。攻撃の流れだけを考えたら、フィジカルと戦術理解のある門山をポストにするのも面白いのでは? 2対2の理屈をわかっているポストが1枚いれば、攻撃が停滞する時間帯を減らせるかもしれない。

    【人事往来】

    IN

    なし

    OUT

    藤田(引退)

     昨年は大物新人3人を補強したので、今年の採用はなし。現有戦力のレベルアップに期待するしかない。

     ベテランのポストで、現役復帰していた藤田が、正式に引退。2対2の理屈を知っていて、守っては3枚目でリーダーシップが執れて、5:1DFのトップもできた藤田の存在は大きかった。富田(恭介・現中部大監督)と藤田の真ん中で、トヨタ車体は強くなった。富田と藤田の「次」を早急に確立しないと、6:0DFなのに真ん中でやられる悪循環が、いつまでたっても改善しない。

    【指揮官】

    香川将之監督

     理にかなったフリーOFと、オーソドックスな6:0DFをベースにしながら、前任者の酒巻監督よりも攻守に選択肢を増やして、ゲームをデザインする。就任1年目の昨シーズンは無冠に終わったが、随所に「これまでの車体とは違うな」という印象を残した。フリーOFだけに頼らず、要所の得点をフォーメーションで取り、ゲームを落ち着かせている。6:0DFのマークミスから真ん中で崩される「悪しき伝統」を立て直すために、5:1DFや4:2DFといったオプションを用意した。王道の戦い方だけに固執せずに、相手との駆け引きができる選択肢を増やしたあたりは、クレバーな判断だった。チームとしても、個を伸ばす実績は充分。あとは金メダルをどれだけ獲れるか。大事な試合の競った場面で、香川監督がどういう札を切るか。

    【キープレーヤー】

    渡部仁

     国際大会で最も頼りになる男、ジン・ワタナビー。中東圏では「ワタナベ」と発音するのが難しいらしく、現地のアナウンサーは「ワタナビー」と連呼する。これまでも世界を相手に高確率のサイドシュートを決めてきたが、近年は「攻守のバランス」を模索するダグル・シグルドソン監督のもと、代表で右バックに入る時間帯が増えてきた。攻撃では左利きの2ポジションでプレーし、守っては右の2枚目で相手のエースを封じる。右側のポジションのバランスを整える役割で、これまで以上に重宝されている。

     バックプレーヤーに入るのは「高校の時以来」らしいが、回り込んでのミドルが打てる右サイドだったから、ディスタンスシュートはお手の物。クロスの動きも軽快で、真ん中から少し左側に流れたミドルもよく決まる。もちろん本職のサイドでも、近め、遠め、ループと的確に打ち分け、8割前後の確率で決め切る。

     非常に意識が高く、国際試合で経験を積むたびに成長している。「門山さん(哲也・トヨタ車体)のように、しっかりと体を作って、理にかなったハンドボールができれば、長く代表でもプレーができる。僕は2024年まで代表で活躍したい」と言う。多くの選手が2020年をゴールに見据える中、目指すところが違う。

    【この技を見よ!】

    ・杉岡尚樹のループシュート

     人とは違うメカニズムが興味深い。多くの選手が、ループでは腕の力を抜こうとする。下手な選手だと、折りたたんだ腕をヒョイとつき出すだけの動きになってしまう。しかし杉岡は内ひねりをかけながら、右腕を突き上げる。天井にスクリューパンチを打ち込むような動きをイメージしてもらうと、わかりやすい。ひねる力を利用したループだから、アーチが高く、最高到達点から急激に落ちてくる。ギリギリまで強打とまったく見分けがつかないし、急激にブレーキがかかって落ちてくる軌道は、抜き球ではなく「縦の変化球」と言っていい。

    「海外の動画を見て覚えた」打ち方らしいが、少なくとも国内で杉岡と同じ打ち方をする選手はいない。唯一無二のループシュートは、お金を払って見る価値あり。会場で見られた人はラッキー。「いいものを見た」と、幸せな気分になれるだろう。

    トヨタ車体は2018年度、Kempaのユニフォームで戦います。

    久保弘毅

  • 友と共有した時間の思い出

    ・こんにちは、スタッフの星野です。このところ、タイのサッカーチームの少年たちが洞窟に取り残され、救出されたニュースが話題となっていました。彼らは練習の後に洞窟に入ったそうです。
     
    私にも経験がありますが部活の後にチームメンバーでお菓子を食べたり、高校生くらいになると帰りに軽食を食べられるお店に行ったりすることが一つの楽しみだった人も多いと思います。
     
     先日も学生時代ハンドボールに熱中し練習に明け暮れていた知人が、ハンドボールの練習後にチームメンバーで色々なことを語り合ったり、それこそラーメンを食べて帰ったりした経験が良い思い出であり、その経験が今の自分、仕事に生かされていると話していました。部活やクラブ活動でなくても学生時代に授業が終わった後、友達と一緒に過ごした時間の思い出は、年を重ねても鮮明に覚えていたりします。 知人はハンドボールの練習は相当厳しく辛いものだったけど、そのおかげで監督やチームメンバーとの絆が強くなったし、 練習後のメンバーとの時間もより楽しい時間になったと話していました。スポーツの力って偉大ですね。

  • 地ビール店でハンドボール話

    ・こんにちは、スタッフの星野です。先日、お取引先の方々とすてきな地ビールのお店で飲みました。普段はお仕事で少しお話しする程度だったのですが、 ひょんなことから地元が近いということが分かり、みなさんと私の上司の5人でワイワイ楽しい時間を過ごしました。 同じ世代、環境で育ってきたからかやっぱり話も合いますね。
     
     そこで、お取引先の一人の方が学生時代、ハンドボール部だった話になりました。県内でも有数の強豪校で練習も相当辛く厳しかったそうです。私たちの時代は、体罰的な指導は当たり前だったところもあるので、彼も相当顧問の先生にしごかれたとのこと。でもその経験がその後の人生に大きく影響し、何にでもチャレンジする姿勢、打たれ強さが身につき今の自分を作り上げた。その先生とは今でも同窓会などでお会いしていて感謝している、と話しておられました。みなそれぞれ色々な部活の思い出があると思いますが、良い話を聞けたなぁと思います。
     
     また彼はハンドボールを本当に一生懸命練習しそれなりに強い選手だったそうですが、 プロのハンドボール選手になるのは野球やサッカーよりも狭き門で諦めたということも聞きました。時代はどんどん進んでいるのでこれからハンドボールがもっと日本で認知され、 宮崎大輔さんのようなプレーをする選手が沢山出てきたら、ハンドボールのプロリーグも夢じゃないですよね。子供たちが憧れるスポーツになり、もっと世間に認知され、ハンドボールを目指す人が増えるといいなと願うばかりです。
     
     詳しい数値や現状などを把握できていませんが、プロ野球など私たち親世代の時と比べると競技人口が減ったり、TV中継の視聴率が低迷したりと衰退の話題が出ますが、それだけ様々なスポーツができるようになって分散したとも言えると思います。ハンドボール含め、どのスポーツでもオリンピック選手やプロを目指せるような環境が世界中にできればいいですね。きっとそういうことが戦争をなくしたり平和への道につながるんじゃないかなぁとちょっと壮大な話になってしまいますが思ったりしている今日この頃です。

  • ハンドボールとオリンピック

    ・こんにちは、スタッフの星野です。先日、2020年東京オリンピックまであと3年になったニュースに触れました。私はハンドボールの試合を観戦したいと思っていることも書きましたが、ハンドボールがいつ頃からオリンピック競技になったのか知りたくなって、ホームページを調べてみました。

     ハンドボールは1936年ベルリン大会からオリンピック競技になり、その後オリンピック競技から外れ、1972年ミュンヘン大会で復活したそうです。女子の競技は1976年モントリオール大会からオリンピック競技になったことも分かりました。
    歴史を知ると違った視点からも試合を観戦することができそうで良かったなぁ、と思った私です。

     そして、なぜ一度オリンピック競技から外れたのか理由が気になり、調べてみたのですが正確な理由が分からず、、益々気になっています!オリンピックイヤーまであと3年。これからどんな競技に注目しようか、どの競技を会場でみたいか、などいろいろ楽しみながら開催を待ちたいと思います。

  • 品川区立体育館でのハンドボールの試合を見て

    こんにちは。スタッフの藤森です。品川区の大崎駅近くに、品川区立総合体育館があります。ここは品川区立日野学園との複合施設になっているスポーツ施設です。1Fが温水プール、B1がトレーニング場、B2が競技場・武道場になっています。ちなみに屋上がグラウンドです。かなり立派な施設で駅からも近く、アクセスのよいことこの上ないですね。品川に住み始めて4年になりますが、先日初めて行ってきました。
     
     
    日曜だったこともあり、ほぼ全ての会場が埋まっていました。武道場を除くと、30人ほどの大人と子供が『えび』をしていたのが印象的です。えびとは、寝技で抑え込まれたときに逃げるための練習方法です。僕も中高時代は散々やりました。あまり使うことはありませんでしたが(笑)
     
     
    B2の競技場ではハンドボールの試合が行われていました。中学生~高校生くらいの男子で、見たところ合同練習&練習試合といった感じです。20分くらい見たのですが、かなり激しい点の取り合いになっていました。ハンドボールはバスケットボール並に点の取り合いになりますが、それでもかなりのものでした。全員ジャージ姿で紫と緑だったので、紫チームと緑チームとします。リードしているのは紫チームで、緑チームが追い上げる展開です。5分間の間に双方がシュートを決めまくり、最終的には緑チームが勝利しました。負けた紫チームは監督に怒鳴られてましたね。
     
    それを見て、夏に『所さんの笑ってヨロシク』でやっていた岩国のハンドボール部の取材を思い出しました(このブログでも以前書いています)。学生スポーツには付き物ですね。僕らも散々顧問の先生に怒鳴り散らされましたので(笑)。
     
     
    体育館は家から自転車で10分ほどのところにあるので、今度友達とハンドボールやフットサルをやりたいと思います。

  • 『笑ってこらえて』を観て 大分高校のハンドボール部 ~ その4

    大分高校ハンドボール部は順調に勝ち進み、決勝進出を果たしました。いよいよ岩国工業との決勝戦です。春の選抜決勝で大差で敗れた相手なので、この数カ月でどれだけ差を縮められたか、追い抜けたかがカギですね。
     
    結論から言うと、大分高校はまたしても岩国に敗れて準優勝となりました。やはり壁は厚かったようです。が、点差は春よりも縮まったので、ある程度は追いつけたのかと感じました。選手の中には全日本選別に選ばれている学生もいたのですが、やはりチームプレイは団結力が重要と感じます。団体競技はみなそうですが、パスが多い傾向があるハンドボールでは特にいえることなのかもしれません。
     
     
    バラエティ番組で偶然見かけたハンドボールに関する特集ですが、かなり見ごたえのある内容でした。やはり学生スポーツは魅力あるコンテンツですね。

  • 『笑ってこらえて』を観て 大分高校のハンドボール部 ~ その3

    今年のインターハイは山口県で行われたようです。つまり春のハンドボール大会優勝の岩国工業高校の地元ですね。大分高校はそこに乗り込みました。冨松監督は今までも何度か岩国の監督と対戦したことがあるようです。因縁の対決とナレーションされていました。
     
     
    大分高校は順調に勝ち進みますが、ある試合でリードしている際にペナルティを受け、相手チームより2人少ない状態になります。ハンドボールで2人少ないと圧倒的に不利になります。人数が多めのサッカーでも不利なのですから当然ですね。が、その間に大分高校は逆転を許すどころか、リードを広げました。シュートは何度もされるのですが、キーパーが守り抜き、相手に得点を与えません。練習の成果が出ているのだろうと感じました。冨松監督の30年にわたる経験が成せることですね。
     
     
    ちなみに選手たちのハンドボールシューズは一般的なものを履いているようでした。

  • 『笑ってこらえて』を観て 大分高校のハンドボール部 ~ その2

    大分高校ハンドボール部は春の選抜の決勝で山口県の岩国工業高校に負けて以来、全国優勝を目指して練習を重ねています。練習内容としては
    ・キーパーに目隠しをしてシュートする
    ・4人が1人のキーパーに対して順不同でシュートする
    というものです。番組では守りの練習に焦点をあてていましたね。
     
     
    ハンドボールのインターハイの予選では決勝で思わぬ苦戦をします。相手チームは創部2日目に練習試合で惨敗したチームで、今の実力では大分高校が上ですが、徹底して研究されている感じがしました。60分間戦っても決着がつかず、延長戦でギリギリの勝利をおさめたというもので、選手たちは追われる側の苦しみを感じていたと思います。
     
     
    ちなみにハンドボール部の冨松監督は宮崎大輔選手の先生でもあったそうです。番組でも宮崎選手のインタビューが随所に出ていました。元々ハンドボール経験はなく、僕と同じで柔道をやっていた方だそうです。それが全国優勝を複数回とはスゴイですね。やはり監督能力はどのスポーツにも通じるのでしょう。経営力と同じですね。

  • 『笑ってこらえて』を観て 大分高校のハンドボール部 ~ その1

    こんにちは。スタッフの藤森です。毎週水曜日の日本テレビ系で所ジョージさんの『笑ってこらえて』が長年放送されています。今週はスペシャルだったのですが、『5年たったらこうなりましたの旅』というコーナーがありました。今回の取材先は大分高等学校のハンドボール部でした。5年前に大分高校を取材し、再度訪問するという企画です。
     
     
    5年前の2011年にハンドボール部が創設され、当初は弱小チームでした。が、別の学校でチームを全国優勝に導いたこともある方が監督となり、今年春の全国選抜大会に出場、決勝で敗れたものの準優勝に輝いたというものです。そのチームのここ数カ月間を追う内容で、とても見応えがありました。
     
     
    大分高校の練習は、とにかく走るというものです。ハンドボールの60分間の試合中にスタミナ切れを起こさないため、精神力を鍛えるため、足腰を鍛えるためなど、ランニングはどのスポーツにも共通して必要なことですね。

  • ハンドボールの授業での思い出

    藤森です。僕は青森の大学にいたのですが、大学時代に体育の授業で時々ハンドボールの試合をやりました。僕にとってはその時が初めてで、殆ど戦力にならないと思い、キーパーを買って出た覚えがあります。技術が無くても、ある程度戦力になるのは守りの方なのはサッカーやバスケットボールなどの団体球技に共通することですね。
     
     
    参加者は殆どがハンドボールの素人でしたが、比較的動きが良かったです。が、こちらの選手が放ったシュートが相手チームキーパーの顔面に当たり、鼻血が出るというハプニングがありました。まあ大したことは無かったので良かったですが。キーパーは交代となりました。
     
    ところが、またもキーパーの顔面にシュートが当たり、いざこざとなりました。シューターも同じ学生だったので 『わざとやってるんじゃないか!?』 とのこと。そう思われても仕方ありませんが、シューターは真面目な学生なのでそれは無く、何度も謝ってことは収まりました。
     
     
    初ハンドボールの印象深い思い出です。