創造力、無限大

fig_main日本政策金融公庫HP

日本政策金融公庫は、国が100%出資する、いわゆる政府系金融機関ですが、こちらが高校生からのアイディアを募集している事業があります。
その名も、「創造力、無限大∞高校生ビジネスプラン・グランプリ」。
2015年には、第3回となる募集が行われ、全国から264校、2333件のエントリーがなされており、12月にはファイナリストの10プラン、年明けにはグランプリが選定されています。
ビジネスとは、お金を生む事業だけではなく地域活性化等、社会問題を解決するための企画を含んでいます。そのため、商業高校ばかりではなく普通科の生徒の募集も増えてきており、現在では3割がそのような普通科の生徒によるものです。

さて、第3回のファイナリスト10プランに残ったものの一つに、千葉商業高校の生徒さんが考えた県の特産品を使った「Reborn」プランがあります。Rebornは一次期、トヨタ自動車のCMでも使われていましたが、生まれ変わるという意味です。
千葉商業のRebornは、千葉県の特産品である落花生の殻を再利用して生まれ変わらせるもので、その機能は消臭剤です。

この消臭剤、開発者の一人(それも女子高生)がハンドボール部に所属しており、ハンドボールシューズの匂いを何とかしたい、という気持ちから発案したものであるそうです。
他の運動でも、シューズの匂いは同じく問題でしょうに、何故ハンドボールがこんなところで取り上げられるのか、喜んでいいものやら悲しんでいいものやら、悩んでしまうニュースです。

惜しくもグランプリは逃してしまいましたが、数年後はどのチームも落花生の消臭剤を使っていて、海外にも輸出されて、と想像すると楽しみですね。
千葉商業高校のハンドボール部も、消臭剤も大きく活躍してほしいですね。

日本政策金融金庫高校生ビジネスプラン・グランプリこちらから

JHL TVのオープン

about_01JHL TV 公式HPより

2016年の1月7日、日本ハンドボールリーグ(JHL)は大きな一歩を踏み出しました。
それは、JHL TVをスタートさせたことです。

JHL TVはインターネットを使った動画配信で、JHLの全試合を無料配信してくれます。
動画を観るには、パソコン、タブレット、スマートフォンのどれもが利用できます。
通勤、通学の途中でも見られるというのがすごいです。
技術的には最大3M、720pのHDライブ配信となります。今までのユーチューブの画像とは一線を画することになります。

さらに、コンテンツの充実も図られており、全試合のVOD配信も行われます。
これは、録画されたコンテンツが好きなタイミングで見られることを意味しています。
既に今シーズンの男子の試合も、ほとんど全ての試合がVODとして視聴可能な状態になっています。
そしてさらに、観られるのは試合だけではないのです。シーズン開幕前の記者会見の様子まで配信しています。

日本最高峰のハンドボールリーグの試合を、これだけふんだんに見られるようになったことは、ハンドボールの技術向上にも役立ち、競技の質が上がっていくことが期待できます。
また、単純にお気に入りの選手の試合をたくさん見られるようになることからファン層も拡大することが期待されます。

まだまだ始まったばかりのサービスで、今後の展開(チーム紹介ビデオ等も各チーム分作っていただけるとうれしいとか)にも期待が持てますが、まずは大きな一歩を踏み出したことを祝福しようではありませんか。

フレッサ福岡

logoフレッサ福岡HPより

ハンドボールの男子日本リーグの加盟チームは現在9チーム。
そのうち、一番若いのは、琉球コラソンで、2006年に設立されています。
当時、コラソンを立ち上げたのは日本代表でもプレーしていた田場裕也氏。

現在、10チーム目として日本リーグに参加すべくチームの立ち上げを行っているのが、です。
フレッサ福岡は、元警察官の前川健太代表理事が立ち上げているチームです。
企業のオーナーでも、もともとプロの選手でもない個人が日本リーグ加盟を目指すチームを立ち上げるのはきわめて異例です。
昨年(2015年)、チームの設立が発表され、2016年の1月10日にはトライアウトが行われたようです。。

前川氏は福岡の社会人チームでプレー、監督も経験されています。
そのチームはFukuoka Dreamsというのですが、同じ福岡のHC武蔵というチームと交流されていたりしています。

フレッサ福岡の最大の特徴、それは選手が農家を兼業することを目的としており、その理念に賛同する選手だけを集めていることです(つまり、選手は同時に農業もやる、ということになります)。
コラソンもそうでしたが、チームの運営にかかる経費は大半が選手の人件費です。
その人件費が、農業からの収入で得られれば、遠征代等だけサポンサーを募ればいいことになりますので、企業スポンサーのチーム(大同特殊鋼や大崎電気等)と同じように運営できる可能性があります。

日本リーグ加盟の目標は2018年。
東京オリンピックの時には、日本リーグのチームがどのようになっているか、今から楽しみですね。