スポーツと誤審

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ハンドボールの試合の審判
(写真の人物と記事の内容は関係ありません)

人間が行うことには間違いが付きまといます。
スポーツの世界では、選手のミスとともに、審判のミス、いわゆる誤審が問題となることが多々あります。

今年(2015年)を振り返ってみても、ニュースになった誤審の事例には事欠きません。
ラグビーでは、ワールドカップにおいて、審判が反則をとったことが問題とされました。
野球のプレミア12でも、韓国チームの試合で盗塁のアウト/セーフの判定が誤審であると指摘されています。

このような相次ぐ問題を受けて、対応策として検討されているのが技術的な方法で審判の判断を助けることです。
その一つが、ビデオ判定を行うというもの。
そのもっとも進んでいるところでは、アメリカンフットボールのように、ビデオ判定がルール化されている競技もあります。

そしてもう一つが、さらに進んで審判が機械の判断に従うものです。
この代表はテニスでしょうか。
テニスでは、選手の申告により、コンピュータグラフィックスを用いた判定が行われ、インライン/アウトラインが判断されます。

同じように、ゴールしたのかどうかの判断を機会が行う競技としてサッカー、そしてハンドボールがあります。
こちらは選手の申告ではなく、ボールがゴールラインを割った際、審判(の腕時計)に連絡があり、振動する、というものです。
ただ、2015年の女子ハンドボール世界選手権ではこのシステムの誤作動による誤審が問題になっています。

なかなか誤審をなくすことは難しいのが現状のようですが、この先、選手のハンドボールシューズにもチップが埋め込まれ、ラインクロスを判断する機能が追加される、なんて日も技術の進歩を考えると、そう遠くない未来の話かもしれませんね。

熊本県のハンドボール事情

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©2010 熊本県くまモン

熊本県は2015年9月、世界のサンタクロースが集まる「第3回世界サンタクロース会議」が開かれた場所です。
また、県のゆるキャラである”くまモン”は全国で老人から子供まで幅広い人気があります。
そして、あまり知られていないのかもしれませんが、熊本はハンドボールが盛んな地域の一つでもあります。
県内には、女子日本リーグのチーム、オムロンピンティーズの本拠地があります。

県内では毎年リーグ戦が開催されており、ここ数年、1部では松橋送球、熊本教員、宇城クラブが優勝を分け合っています。
なお、この1部リーグの参加チーム名は、和男・DD・Namelessなどなど、バリエーションに富んでいることも面白いところです。
また、直近では、県ハンドボール協会と熊日こと熊本日日新聞が主催する熊日学童五輪ハンドボールが11月14日から開催され、参加チームが男子24チーム、女子19チームの大がかりな大会となっています。

熊本県ハンドボール協会のホームページは、使われていないページが少なく、掲示板も機能しており、関係者の皆様が現在でも利用されていることがよくわかる作りになっています。
試合結果の速報がこちらからみられるようになるとうれしいとは思いますが、やや望みすぎかもしれません。

さて、この熊本県、2019年の女子世界ハンドボール選手権の会場となることが決まっています。
既にシンボルマークの公募、選定が終わっております。その結果、火の国熊本のイメージに、筆により和のテイストを加えたシンボルマークが選ばれています。

会場をどうするか、翌年の東京オリンピックを控えて一部の試合(予選)を東京でも行うのか、等、まだまだ決まっていないこともたくさんあります。
しかし、着々と準備は進めらている最中です。ハンドボールファンとして楽しみに待ちたいと思います。

ドイツより meine Lieblingssachen