ハンドボールの試合の審判
(写真の人物と記事の内容は関係ありません)
人間が行うことには間違いが付きまといます。
スポーツの世界では、選手のミスとともに、審判のミス、いわゆる誤審が問題となることが多々あります。
今年(2015年)を振り返ってみても、ニュースになった誤審の事例には事欠きません。
ラグビーでは、ワールドカップにおいて、審判が反則をとったことが問題とされました。
野球のプレミア12でも、韓国チームの試合で盗塁のアウト/セーフの判定が誤審であると指摘されています。
このような相次ぐ問題を受けて、対応策として検討されているのが技術的な方法で審判の判断を助けることです。
その一つが、ビデオ判定を行うというもの。
そのもっとも進んでいるところでは、アメリカンフットボールのように、ビデオ判定がルール化されている競技もあります。
そしてもう一つが、さらに進んで審判が機械の判断に従うものです。
この代表はテニスでしょうか。
テニスでは、選手の申告により、コンピュータグラフィックスを用いた判定が行われ、インライン/アウトラインが判断されます。
同じように、ゴールしたのかどうかの判断を機会が行う競技としてサッカー、そしてハンドボールがあります。
こちらは選手の申告ではなく、ボールがゴールラインを割った際、審判(の腕時計)に連絡があり、振動する、というものです。
ただ、2015年の女子ハンドボール世界選手権ではこのシステムの誤作動による誤審が問題になっています。
なかなか誤審をなくすことは難しいのが現状のようですが、この先、選手のハンドボールシューズにもチップが埋め込まれ、ラインクロスを判断する機能が追加される、なんて日も技術の進歩を考えると、そう遠くない未来の話かもしれませんね。