第79回国民スポーツ大会バレーボール競技 優勝チーム
少年男子優勝:熊本県(鎮西高)
鎮西高校単独チームとして出場した熊本県が、3年ぶりの栄冠を手にした。決勝では東山高校単独チームの京都府と激しい戦いを繰り広げ、熊本県が最初の2セットを連取して優勝に王手をかけた。しかし、あとがなくなった京都府が意地を見せて第3、4セットを連続で奪い返し、試合をフルセットに持ち込んだ。迎えた最終第5セットは一時3-8と5点のビハインドを背負う苦しい展開となったが、そこから見事な追い上げを見せ、終盤に追いついてジュースの大接戦を16-14で制した。これにより鎮西高校は今年のインターハイとの二冠達成という快挙を成し遂げ、圧倒的な強さを全国に示した。
少年女子優勝:岡山県
岡山県選抜チームが静岡県との決勝戦でストレート勝利を収め、大会2連覇を達成した。昨年大会では就実高校の単独チームで優勝していた岡山県だったが、今大会は選抜チームでの出場となり、それでも安定した強さを発揮した。決勝では静岡県に対して試合を通じて主導権を握り続け、セットカウント3-0の完勝で50年ぶりとなる少年・成年女子のダブル優勝の一翼を担った。岡山県の女子バレーボールの層の厚さと継続的な強化の成果が結実した素晴らしい結果となった。
成年男子優勝:茨城県(筑波大)
筑波大学単独チームとして出場した茨城県が、3年ぶり2度目の優勝を果たした。決勝ではSVリーグ広島サンダーズ単独チームの広島県と対戦し、1-2とセットカウントで追い込まれる苦しい展開となった。しかし、第4セットで4年生の牧大晃選手の強打が炸裂し、ジュースにもつれ込む接戦を制してフルセットに持ち込んだ。最終セットでもその勢いを維持して連取し、見事な逆転勝利で栄冠を手にした。上和田成輝主将は「みんなの力も借りながら最後の国スポで優勝することができ嬉しい」とコメントし、大学生らしいチーム一丸となった戦いぶりを見せた。
成年女子優勝:岡山県(シーガルズ)
SVリーグ岡山シーガルズ単独チームとして出場した岡山県が、開催地・滋賀県の東レアローズ滋賀を破って優勝を飾った。決勝では第1セットから主導権を握り、すべてのセットで滋賀県の得点を20点以下に抑える圧倒的なパフォーマンスを披露した。最終スコアは25-13、25-18、25-15のストレート勝ちで、地元の期待を背負った滋賀県に対して完全に実力差を見せつけた。これにより岡山県は少年女子と合わせて50年ぶりとなる女子ダブル優勝という歴史的快挙を達成し、岡山県バレーボール界にとって記念すべき大会となった。