ハンドボールの魅力 - 5:1DF - 2

・5+1DF
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トップが1人前にでるシステムでも少し変則的なものを、最近では5+1DFと呼んでいます。通常の5:1DFではトップが真ん中にいるのに対し、5+1DFではトップが相手のエースにマンツーマン気味についたり、左右に動き回ったりと、動きに自由度があります。「マンツーマンでエースについているようで、ついていないような」距離感で相手を惑わすのが最大の狙い。小さくても機動力があり、「1人で2人を守る」くらいのクレバーな選手がトップに適任です。

5+1DFのトップで代表的なのが、大崎電気の馬場佑貴です。流れを変えたいタイミングで出てきて、相手のパス回しを分断します。大崎の試合を見る時は、どの時間帯で馬場が出てくるかに着目するといいでしょう。大崎では他にも、ベテランの豊田賢治が5+1DFのトップに入る場合があります。これは元木博紀と2人同時にコートに立った場合の作戦だと思われます。豊田はパスカットがとても上手い選手ですし、自由に動くのを好みますが、味方の陰から飛び出したいタイプでもあるので、トップで動き回るよりは、サイドDF(1枚目)にいた方がよさを発揮します。

女子ではソニーセミコンダクタの本多恵が5+1DFのトップで有名です。6:0DFの右の2枚目から少しずつ前に出て、いつのまにか相手エースにマンツーマンでつくような変化を得意とし ています。オーソドックスな6:0DFが得意なオムロンも、勝連智恵をトップに置く5+1DFを用意しています。本多、勝連ともに判断能力に優れ、ハンド ボールIQが非常に高い選手です。

5+1DFではトップの選手の「つかず離れず」の距離感を楽しんでください。

ソニーセミコンダクタ 本多恵
ソニーセミコンダクタ 本多恵

久保弘毅

画像は手の球日記
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/handjpn/
より

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