「選手紹介」カテゴリーアーカイブ

ハンドボール選手紹介-20 日本男子代表#22 山田隼也(トヨタ自動車東日本)

山田隼也
山田隼也

日本男子代表#22 山田隼也(トヨタ自動車東日本) 興南高―早稲田大 25歳 180cm76kg 左利き 右バック・右サイド

■どんな選手?/見た目以上にゴリゴリ行けるサウスポー。スリムだった興南高時代から身体接触を厭わなかった。よくも悪くもマイペースで、独自の世界観を持っている。爆発的な得点力を見せたかと思うと、ブレーキになってしまう時もあるが、最大値の大きさを買われて日韓定期戦から代表に復帰した。上手に使えば、貴重な追加点をもたらすインパクトプレーヤーになれるだろう。

■観賞ポイント/好調時のクロスとカットインは国内有数の迫力。大事な試合、大事な時間帯に「いい時」が当たれば、強烈な印象を残せる。

■活躍の場/代表で生き残るためには安定感が必要。悪い時に立ち返る「自分の原点」が整理できれば、出たとこ勝負から脱却できる。

久保弘毅

ハンドボール選手紹介-19 日本男子代表#33 志水孝行(湧永製薬)

志水孝行
志水孝行

日本男子代表#33 志水孝行(湧永製薬)瓊浦高―大阪体育大 32歳 186cm93kg 右利き GK

■どんな選手?/再評価されて久々の代表復帰を果たしたベテラン。湧永製薬に入ってすぐに第3GKで代表に呼ばれる幸運に恵まれたが、その後は持病の腰痛もあり、代表から遠ざかっていた。それでも国内屈指の実力が認められ、今年6月の日韓定期戦でメンバー入り。残念ながら短時間でインパクトを残せなかったが、意識の高さ、経験値、安定感など、今の日本代表に足りないものを持っている。

■観賞ポイント/流れを渡さないキーピング。劣勢の場面で踏ん張れる。味方が崩れたりミスした時にもパフォーマンスが落ちない。

■活躍の場/目指すは2020年東京五輪出場。途中出場のペースをつかみ、ベンチワークでも貢献できれば、十分にチャンスあり。

久保弘毅

ハンドボール選手紹介-17 日本男子代表#32 土井杏利(フランス・シャンベリー

土井杏利
土井杏利

日本男子代表#32 土井杏利(フランス・シャンベリー) 浦和学院高―日本体育大―フランス・シャンベリー 26歳 179cm76kg 右利き 左サイド

■どんな選手?/ヒザのケガで、プレーは日体大までのはずだった。ところが単身でフランスに渡ってから奇跡的にヒザの痛みがなくなり、ハンドボールを再開したらフランスリーグ1部のプレーを「目で覚えて」急成長。シンプルなスピードとジャンプ力で滞空時間を稼ぎ、空中でGKをよく見て、シンプルに逆を突く。こねくり回したような「間違った日本人らしさ」がないから、プレーが美しい。

■観賞ポイント/アジア選手権3位決定戦の前半終了間際に決めた逆スピン。ありえないくらい大きく曲がった。シンプルをベースに、飛び道具も一級品。

■活躍の場/日本が長年探し求めていた、決定力があって守れる左サイド。体調に気をつけて、息の長い活躍を。

久保弘毅

ハンドボール選手紹介-17 日本男子代表#31 銘苅淳(スペイン・アンヘル ヒメネス プエンテ ヘニル)

銘苅淳
銘苅淳

日本男子代表#31 銘苅淳(スペイン・アンヘル ヒメネス プエンテ ヘニル) 那覇西高―筑波大―トヨタ車体―ハンガリーリーグ―スペインリーグ 31歳 185cm 96kg 右利き センター・左バック・右バック

■どんな選手?/やるべきことをやり続け、30歳にして初の代表入り。なまじ賢くて弁が立つがゆえに、若い頃は「生意気なヤツ」扱いをされることもあった。でもフィジカルを極限まで高めて、ハンガリーでチームを渡り歩き、本物の強さを身につけた。国際仕様の守れるバックプレーヤーは、7mスローを含めた効果的な得点とディフェンスでのハードワークで、チームに計り知れないプラスをもたらす。

■観賞ポイント/1人で2人を守る姿。「オフェンスファウルを誘う時に、絶対倒れないのが、僕のプライド」という心意気が素晴らしい。

■活躍の場/自分で考えて行動できる選手。こういう選手が「少数派」であるうちは、日本のハンドボールに未来はない。

久保弘毅

ハンドボール選手紹介-16 日本男子代表#30 成田幸平(湧永製薬)

成田幸平
成田幸平

日本男子代表#30 成田幸平(湧永製薬) 
洛北高―大阪体育大―湧永製薬―ドイツ・フクセベルリンⅡ 27歳 191cm92kg 右利き 左バック・左サイド

■どんな選手?/守れる大砲。3枚目を守れる長いリーチがあり、攻撃では9mの外から打ち込める威力がある。2年間のドイツ留学でたくましさが増し、特にディフェンスでの身体接触は安心して見ていられるレベルに。成田、銘苅淳、土井杏利の3人が並んだ時の安定感は抜群。日常的に外国人と接触していれば、日本人でも問題なく守れることを証明した。実家は京都市内では有名な高級焼肉店「なり田屋」。

■観賞ポイント/迷いなく腕を振り抜くロングシュートも立派な武器。入社1年目の全日本総合(現在の日本選手権)決勝で、2次速攻から12mのロングを打ち込んだ。

■活躍の場/2年ぶりに復帰した湧永製薬でも、真ん中を守れる救世主になれるはず。

久保弘毅