#12網谷涼子(ソニーセミコンダクタマニファクチャリング)
飛騨高山高―筑波大 25歳 173cm62kg 右利き GK
■どんな選手?/早い段階から「上手いGK」と言われてきた。手先の器用さが評価されていた反面、体の中心部を使えない動きを問題視する指導者もいた。しかしソニーに入ってからは体の使い方を大幅に改善し、構えがよくなった。カカト重心でお尻が垂れ気味だったのは遠い昔の話。今はつま先重心になり、プレーにも爆発力が出てきた。チャームポイントは太い眉。大先輩の飛田季実子同様、ちょっぴり古風な雰囲気でソニーのゴールを死守する。
■観賞ポイント/本当に姿勢がよくなった。へそよりも前に重心があるイメージを作って、カカト重心を改善した。
■活躍の場/姿勢がよくなったら、次は駆け引き。素直さだけでなく、GKらしいしたたかさを。
久保弘毅
#10渡部真綾(東海大)
小松市立高 18歳 170cm●kg 右利き 左バック・右バック
■どんな選手?/しなやか系フェイントで有名な小松市立高から、しなやかさと強さを兼ね備えたスーパーエースが誕生した。1対1の強さは超高校級で、東海大でも1年からエースになっている。ジャンプ力はそこまでではなくても、カットインの力感は国内有数。日韓定期戦では不慣れな右バックに入って不発だったが、ボールを触る機会が増えれば、得意の1対1で強烈なインパクトを残せるはず。
■観賞ポイント/身の詰まった下半身から繰り出すカットイン。左右両方に力強く抜けていく。
■活躍の場/ヒザに持病を抱えているので、まずは年間通してケガなくプレーできるように。あとは圧倒的な個人技を組織の中で使えるよう、戦術眼をさらに磨いて。
久保弘毅
#8永田美香(北國銀行)
四天王寺高 22歳 180cm74kg 右利き ポスト
■どんな選手?/北京五輪予選で活躍した谷口尚代(元北國銀行)以来の大型ポスト。高いところへのパスを片手でキャッチし、ダイナミックなポストシュートで得点に結びつける。守ってはワールドクラスのサイズを活かし、真ん中で壁になるだけでなく、トップDFでも動き回れる。今年のプレーオフ決勝では5:1DFのトップを務め、オムロンのロングシュートを邪魔していた。
■観賞ポイント/180cmの身長は日本の宝。それでいてバタバタしないから、攻守の切り替えで邪魔にならない。
■活躍の場/小さな名ポスト・横嶋かおる(元北國銀行)が引退して、次は永田の出番。北國銀行でも日本代表でも定位置確保が求められる。今年1年が勝負の年に。
久保弘毅
#5河原畑祐子(筑波大)
佼成女子高 20歳 170cm●kg 右利き 左バック・センター
■どんな選手?/非常に平均点が高い選手。ロングが打てて、カットインもしなやかで、パスもさばけて、真ん中を守れるし、長いリーチを活かしてトップDFでも動ける。2013年の佼成女子高春夏連覇の中心選手で、中学時代から将来を嘱望されてきた。強さよりもしなやかさ、判断のよさが光る選手なので、大型センターの期待もあるが、自分で仕切るタイプではないため現時点ではエースの方が適役か。ビジュアル面でも評価の高い「バタ子さん」は、将来人気者になれる可能性あり。
■観賞ポイント/無理のないプレーの選択。その場に適したプレーをチョイスできる。
■活躍の場/攻守両面で勝負の責任を背負える強さを。やはり将来は大型センターに。
久保弘毅
#4青麗子(筑波大)
白梅学園高 19歳 176cm●kg 右利き 左バック・ポスト
■どんな選手?/白梅学園高をセンバツ優勝に導いたパワーヒッター。大きくて強くて明るい、得難いキャラクターの持ち主。白梅学園高お得意のフリースローからのサインプレーで、ロングをズドンと決めるだけでなく、自分をダミーにして周りを活かすクレバーさがあった。ディフェンスでの強さもこの年代では屈指。先日の日韓定期戦ではサイズを買われてポストで出場している。
■観賞ポイント/攻守両面での力強さ。見るからに骨太で、身体接触を物ともしない。それでいてハンドボールIQが高く、気の利いたプレーもできる。
■活躍の場/ロングが打てる大型ポストに育ってくれたら、日本の攻撃の幅が広がる。将来のディフェンスリーダーにもなれる器。
久保弘毅
ドイツより meine Lieblingssachen