メリス契約選手
Melisがサプライヤー契約を結んだ3選手を紹介します。
筑波大学 徳田新之介
岩国工業高―筑波大(4年) 21歳 178cm ●kg 左利き 右バック
■どんな選手?/国際大会に強い、日本の若き得点源。抜群のキレ味で間を割っていく。1月の世界選手権では、カットインが世界で通用することを改めて証明した。中山剛(元湧永製薬監督)、宮﨑大輔(大崎電気)、信太弘樹(大崎電気)と、日本の歴代のエースは20歳過ぎに世界でインパクトを残している。徳田もその流れに乗ったと言えるだろう。
■観賞ポイント/位置取りのよさ。オフ・ザ・ボールの動きの巧さは岩国工業伝統の「蛇行」の教えがあるから。それにプラスして、自分がDFを寄せることで、味方のために広いスペースを作る意識も持っている。これも立派な「周りを活かすプレー」。
■活躍の場/世界でも守れる強さが身につけば、言うことなし。
久保弘毅
#15角南唯(北國銀行)
四天王寺高-大阪体育大 25歳 161cm59kg 左利き 右バック・右サイド
■どんな選手?/カットインが得意な左腕。2015年の世界選手権では12月6日の「TOP5 PLAYS」に選ばれるなど大活躍した。長年課題だった藤井紫緒(元オムロン)の後継者は角南唯で決まりと思われたが、翌2016年2月にヒザのじん帯を切る大ケガに見舞われた。それでも復帰後は徐々にプレータイムを伸ばし、晴れて代表に復帰。妹の角南果帆(三重)と揃って日の丸を背負う。
■観賞ポイント/教科書に載せたいくらいのカットイン。ポストからのリターンパスを受けてスペースを割ったり、DFをアウトに寄せてからインに切り返したり、理にかなっている。
■活躍の場/攻撃が右流れになった時間帯に、左利きのよさを活かしてほしい。
角南がトップ5に選ばれたIHFの動画
久保弘毅
おりひめジャパン、世界選手権行きを決める
韓国・水原市で開かれている第16回女子アジア選手権の準決勝で、日本は中国に27-26で勝利し、決勝進出を果たしました。これで2位以内が確定したので、日本は今年12月にドイツで開催される世界選手権の出場が決まりました。
中国戦は前半12-12から、後半途中16-22と、最大6点差を許す苦しい展開になりました。しかし後半18分過ぎから横嶋のカットインを足掛かりに、徐々に点差を詰めていきます。塩田の2次速攻でのカットインで23-24とし、そこから少し足踏みしたものの、26分に藤田のプレーが中国のライン内DFと判定され、7mスローを獲得。大山が決めて、ついに24-24の同点に追いつきました。そして29分26-26から横嶋が間を割って決勝ゴール。大逆転で決勝進出を果たしました。
MVPは文句なしに横嶋(今大会2度目)。終盤の怒涛の追い上げは、横嶋の鋭いカットインが起点になりました。国際大会でなかなか点を取れずに苦しんできた「打てるセンター」が、世界選手権の切符がかかった大一番で「らしさ」を発揮し、チームを勝利に導きました。
大幅に若返り、まだまだ経験の少ないメンバーだからこそ、今日のような試合を勝てたことは大きな財産になります。2017年の世界選手権に出ることは、2019年の熊本開催の世界選手権にもつながります。
22日の決勝戦は、開催国の韓国と対戦します。アジアでは頭ひとつ以上抜けた力を有する韓国は、圧倒的な走力で、ここまで中国、カザフスタンを撃破しています。現時点での力の差は否めませんが、韓国に簡単に走られないよう、攻撃の精度を高めて、なおかつ戻りを徹底することで、活路を見出だしてくれたらと思います。
ウルリック・キルケリー監督は「喜ぶのは今夜だけ。また明日からひとつずつ積み重ねていきたい」と、気を引き締めていました。準決勝に関しては、内容よりも勝てたことがすべて。決勝は内容にもこだわり、現時点での持てる力を60分間で出し切ってほしいですね。
【メンバー】
LW:田邉(勝連)
LB:河田(塩田、原)
CB:横嶋(大山)
RB:角南唯(川村)
RW:池原(藤田)
PV:角南果(永田し)
GK:亀谷(飛田)
久保弘毅
#41河田知美(北國銀行)
高松商業―大阪体育大 26歳 160cm55kg 右利き 左バック・左サイド
■どんな選手?/スモールサイズな点取り屋。160cmそこそこの身長で、羽ばたくようなシュートフォームから11mのロングを打ち込める。落ち際で打ったり、DFの枝をかわしたり、シュートコースが見えている。カットインも得意で、アシストも上手。北國銀行では「打つ、さばくの判断が的確な、賢くハンドボールができる選手」と高い評価を受けている。守りがやや弱いので、2枚目を守れる大型サイドとセットで起用されることが多い。
■観賞ポイント/7人攻撃でのカットイン。ウルリック監督が就任以来取り組んできた7人攻撃で、河田の判断力が無理のない得点につながるはず。
■活躍の場/短時間で追加得点を稼ぐインパクトプレーヤーに!
久保弘毅
#39寺田三友紀(北國銀行)
洛北高―大阪体育大 30歳 170cm70kg 右利き GK
■どんな選手?/29歳で初めて代表入りした、遅咲きのGK。ぽっちゃり体型で上背がなく、お笑い系のキャラクターで売ってきたこともあり、カリスマ性に欠けるとの扱いを受けていた。しかし近年は勝負強さとリーダーぶらないリーダーシップで、北國銀行を常勝軍団に押し上げている。念願かなっての代表入りで、世界のロングシュートの洗礼を浴びても、「捕れないこと自体が新鮮」と前向きにとらえている。
■観賞ポイント/海外でも通用するロングスロー。中央突破でポストにライナーパスを通したり、両サイドに散らしたり、DFの寄りを見て使い分ける。
■活躍の場/シュートを1本阻止するだけで、場が盛り上がる。人柄のよさで後方支援を。
久保弘毅
ドイツより meine Lieblingssachen