全日本学生ハンドボール選手権大会
学生のハンドボール日本一を決める大会、それが高松宮杯全日本ハンドボール選手権大会です。
2015年の大会では、男子が第58回、女子が第51回と、日本ハンドボールリーグよりも歴史のある大会です。
出場できるのは、各地区のリーグ戦上位チームやインカレの出場権獲得チーム等で、各地区の学生連盟が推薦することになっています。
今年は男子も女子も32大学が出場しました。
出場校を見ていて、何よりも目を引くのが、日本体育大学、筑波大学(いずれも男子)と、日本体育大学、東京女子体育大学(女子)の男女各2校です。
男子の2校は連続58回出場、58回目の出場です。今回が第58回大会ですので、いわずもがな、初開催からずっと今まで毎年で続けていることになります。
女子の日本体育大学、東京女子体育大学も同様で、51回連続51回目の出場で今回が第51回大会となっています。
今年の大会は、北海道の函館で11月7日(土)から11日(水)にかけて行われました。
会場は今年8月にオープンしたばかりの函館アリーナでした。
若い選手たちの中から、明日の日本ハンドボール界を担う、スター選手が出てくるのが楽しみです。
ハンドボールドイツ代表
ハンドボールのルールの中で覚えておきたい3つの数字があります。
いずれもゴールからの距離なのですが、6メートル、7メートル、9メートルの3つです。
まず6メートル。守備側のゴール前6メートルについては、攻撃側の選手が入れない場所になっています。
ただし、空中でプレーすることは認められています。そのためジャンプして空中からシュートすることも、パスすることも許されます。
この6メートルについてはコートの中で、ゴール前に半円が書かれているため、すぐに見分けることができます。
そして、この6メートルのラインの外側に書かれた半円(といってもコートの脇の線で途切れていますが)が9メートルのラインです。
この9メートルのラインは、反則があった場合にフリースローが行われる場所で、フリースローの際は攻撃側の選手がこの内側に入ることができません。
そして守備側の選手はボールから3メートル離れる必要があります。これは6メートルラインの上にいるしかない、ということです。
このように同じフリースローと言っても、バスケットボールとはだいぶ意味合いが違っているのです。
最後に7メートルですが、こちらも反則があった場合に使います。
6メートルと9メートルのラインの中(6メートルライン寄り)に短い横線が引いてありますが、これが7メートルを示すものです。
相手が反則した場合、9メートルラインからのフリースローが行われるケースと、7メートルからのスローが行われるケース、その違いは、反則がなければ得点したであろうという場合がより近い7メートルラインから始まる、という違いです。
しかしこの二つは距離が異なるだけではありません。
7メートルラインから試合が始まるときには、守備側の選手がその地点から3メートル以上離れる必要があります。つまり、ゴールとの間にはキーパーしかいない状態になる、ということで得点のチャンスがぐっと高まるのです。
試合の解説を聞いていると7メートルや9メートルという言葉が頻繁に出てきますので、ぜひ覚えておきたいですね。
日本のハンドボールの最高峰は、JHLこと、日本ハンドボールリーグ(Japan Handball League)です。
今年、2015-2016シーズンは第40回の記念大会となります。
第40回の参加チームは男子が9チーム、女子が7チームです。
どちらも全チームと各2回ずつ戦うリーグ戦になりますが、リーグ戦の上位4チームがプレーオフのトーナメントを戦い、トーナメントで勝ち残ったチームが優勝となります(トーナメントは1位と4位、2位と3位で戦い、さらにそれぞれの勝者が戦うことになります)。
試合数の多い、男子の開幕が早く、こちらは11月14日(土)からです。
一方の女子は年が明けた1月9日(土)が開幕となります。
そして、途中で世界選手権等にからむ中断をはさみつつも、どちらも3月にはリーグ戦が終了、プレーオフが3月26日(土)、27日(日)の二日間で行われることになっています。
既にプレーオフまでの全てのスケジュール(日程と開催場所、対戦相手)は発表されています。
ところで、これらの試合、観戦するためにはどうしたらいいのでしょうか。
一つは場所を調べて、行ってみる方法があります。チケットはだいたい1,000円から2,000円です。
実際の会場の熱気を感じていただくためには会場に足を運んでいただくのが一番であることは言うまでもありません。
もう一つはテレビやネット等の映像で観戦する方法です。
今のところ、テレビでの中継は未定ですが、恐らく放送されないと思っていた方がよいでしょう。
Ustreamでネット配信を行っているチームもあり、ネットで観戦することができることもあります。
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ハンドボールは手を使ってもいいサッカーと思っていれば、初めて試合を楽しむには十分です。
でも、ハンドボールとサッカーはもっと深いところでお互いに影響していることを知ると、ハンドボールファンもサッカーファンももっと楽しめるのではないかと思います。
そのハンドボールとサッカーの共通点は、ゴールにボールが入ると1点、というところです。
ゴールにボールを入れるための戦術は、サッカーよりもハンドボールが進んでいると言われることがあります。
例えば、近年のサッカーでは攻守の切り替えが非常に大事な要素になっています。
以 前は守備の選手は守備を担当し、攻撃は攻撃の選手に任せるのが一般的でしたが、現代サッカーではボールを奪われた瞬間に攻撃の選手が守備をする(プレスを かける)こと、あるいは攻撃の際に守備の選手が攻撃に参加すること(オーバーラップや、サイドバックの選手の攻撃参加)、はもはやどのチームでも行ってい る常識であると言えます。
そして、このような戦術はハンドボールの方が遥かに早くから取り入れてきた戦術なのです。
一方で、ハン ドボールがサッカーから取り入れている戦術もあります。近年のスペイン、リーガエスパニョーラのFCバルセロナ(通称バルサ)が流行らせたポゼッション サッカーは攻撃の際に、ボールを確実に保持しつつ、素早いパス回しから守備の隙を狙っていく戦術ですが、このような戦術がハンドボールでも見られるように なっています。
実はこのFCバルセロナ、サッカーチームと合わせて、ハンドボールのチームを持っています。そして、サッカーチームの監督や選手(有名なメッシも!)、ハンドボールの試合をよく観戦していることが知られています。
この先、ハンドボールと、サッカーともに、新しい戦術が生まれ、流行していくことになると思いますが、どちらが影響を受けたものなのか、を見てみるとより両方のスポーツが楽しめるようになるかもしれません。
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