「ハンドボールニュース」カテゴリーアーカイブ

むささびジャパンの新監督

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アントニオ・カルロス・オルテガ氏
日本ハンドボール協会ホームページより

ハンドボール男子日本代表はリオ・オリンピックへの出場権獲得に失敗し、監督を務められた岩本監督の辞意が明らかになっていました。
その岩本監督の後任として、スペイン人のアントニオ・カルロス・オルテガ氏の名前が浮上してきています。

オルテガ氏とは何者なのでしょうか。
彼はスペイン人、元スペイン代表のハンドボール選手です。
2000年のシドニー・オリンピックに出場して銅メダルも獲得しています。
現在44歳。

プレーヤーとしても一流だったオルテガ氏は、引退後指導者の道を歩み始めます。
その監督手腕には定評があり、直近、2015年のヨーロッパ・チャンピオンズリーグ(サッカーと同じ大会名ですが、クラブチームのヨーロッパチャンピオンを決める大会です)では、ハンガリーのヴェスプレームを準優勝に導いています。

このチャンピオンズリーグでは、ベスト4に残ったチームのうち、3チームの監督がスペイン人であったこともあり、スペイン人監督の手腕が世界的に注目されてきています。そんな中での、オルテガ氏の日本代表監督就任報道。

気になりますし、期待も膨らみます。

熊本県のハンドボール事情

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©2010 熊本県くまモン

熊本県は2015年9月、世界のサンタクロースが集まる「第3回世界サンタクロース会議」が開かれた場所です。
また、県のゆるキャラである”くまモン”は全国で老人から子供まで幅広い人気があります。
そして、あまり知られていないのかもしれませんが、熊本はハンドボールが盛んな地域の一つでもあります。
県内には、女子日本リーグのチーム、オムロンピンティーズの本拠地があります。

県内では毎年リーグ戦が開催されており、ここ数年、1部では松橋送球、熊本教員、宇城クラブが優勝を分け合っています。
なお、この1部リーグの参加チーム名は、和男・DD・Namelessなどなど、バリエーションに富んでいることも面白いところです。
また、直近では、県ハンドボール協会と熊日こと熊本日日新聞が主催する熊日学童五輪ハンドボールが11月14日から開催され、参加チームが男子24チーム、女子19チームの大がかりな大会となっています。

熊本県ハンドボール協会のホームページは、使われていないページが少なく、掲示板も機能しており、関係者の皆様が現在でも利用されていることがよくわかる作りになっています。
試合結果の速報がこちらからみられるようになるとうれしいとは思いますが、やや望みすぎかもしれません。

さて、この熊本県、2019年の女子世界ハンドボール選手権の会場となることが決まっています。
既にシンボルマークの公募、選定が終わっております。その結果、火の国熊本のイメージに、筆により和のテイストを加えたシンボルマークが選ばれています。

会場をどうするか、翌年の東京オリンピックを控えて一部の試合(予選)を東京でも行うのか、等、まだまだ決まっていないこともたくさんあります。
しかし、着々と準備は進めらている最中です。ハンドボールファンとして楽しみに待ちたいと思います。

琉球コラソン4連勝ならず

日本ハンドボールリーグは11月23日時点で第2週まで終わりました。
開幕ダッシュを決めたのがトヨタ車体と琉球コラソンの2チームです。

ともに全勝(トヨタ車体は2連勝、コラソンは3連勝)同士の対決が11月22日に沖縄の浦添市民体育館で行われました。
前半こそ、コラソンがリードしますが、その差は1点(13-12)。
後半に入るとエース棚原選手の退場があり、そこからじりじりと引き離されてしまい、終わってみれば22-27となりました。

琉球コラソンは沖縄のチームですが、日本ハンドボールリーグ参加チーム中、唯一、企業のチームではありません。
スポンサーは沖縄の多くの企業が務めており、選手はスポンサー企業で働きつつ、ハンドボールを行っています。
このコラソン、トヨタ車体とは相性が悪いというか、過去7シーズン、勝ったことがありません。
今回は日本代表のメンバーが抜けている相手でチャンスだったんですが。
今シーズン、もう1試合ありますので、次回はリベンジを期待したいとことです。

コラソンのチームホームページでは、選手紹介で、各選手への質問が掲載されています。
http://www.ryukyu-corazon.com/player_list_2015
その中に、プレゼントで欲しいもの、というコーナーがあるのですが、何人かの選手がインナーや練習着、ハンドボールシューズと答えていまして、やっぱり消耗品をもらえるとうれしいのだな、と思います(選手の足の大きさが分からないので、それを書いておいてくれると贈りやすいと思うのですが)。
ちなみに、このプレゼントの質問に対する一番多い答え、それは、プレゼントでもらえるならなんでもうれしい!です。

琉球コラソン
琉球コラソン

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中東の笛

中東の笛

日本メディアでハンドボールがもっとも大きく報道されたのは、2007年に行われた北京オリンピックの予選であると言われています。
このときに有名になった言葉が「中東の笛」です。

中東の笛とは、審判が自国に有利な判定を行うことを意味していますが、これが特にアラブ圏の中東諸国との試合で見られたことから名づけられました。
2007年のオリンピック予選では、クエートと韓国、クエートと日本のそれぞれの試合において、アラブ人(韓国戦がヨルダン人、日本戦がイラン人)が審判を務め、一方的にイランに有利な判定が相次ぎました。
これらの試合においては当初は第三国(ドイツ人)の審判が試合を裁くことになっていたところ、直前に審判が交代になったことも問題視されています。

ことハンドボールについては、特にアジアでのハンドボールに対して、中東の国々が大きな資金援助をしている実態があります。
そのため、アジアハンドボール連盟が中東諸国の意向を汲んで試合結果までも左右していることが起こっているのです。

2007年のオリンピック予選については、国際ハンドボール連盟がこの中東の笛の存在を認め、予選がやり直される事態になったため、日本国内でも大きく報道されました。

スポーツは公平な条件で試合しなければやっている選手も、見ている人も楽しくありません。その結果は、ファンが離れ、競技の衰退にしかならないのではないでしょうか。
今後、このような問題が再発しないよう祈らずにはいられません。

 

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本文と写真は関係ありません。

40年振りの快挙達成!!は・・・

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2015年10月25日、ありひめジャパンことハンドボールの女子日本代表は40年振りのオリンピック出場(リオデジャネイロ五輪出場)を決めることができませんでした。

ハンドボールでは、オリンピックに出場できる国が12ヶ国。
開催国(リオの場合はブラジル)と各大陸の予選を勝ち抜いた国がまずは出場権を得られます。
今回、日本が挑戦したのはアジア予選です。

そのアジア予選は、日本で行われたのですが、参加したのは日本のほか、中国、ウズベキスタン、カザフスタン、韓国の5か国です。
その5か国で総当たりのリーグ戦を行い、優勝したチームがオリンピックへの出場権を得られます。

日本は初戦のウズベキスタンに51-17で圧勝。
第2戦となる中国戦でも前半からリードを奪い、29-19で快勝しました。
続く第3戦のカザフスタン戦は、序盤からリードしていましたが、ミスが重なり、後半は一時、逆転される場面もありました。
しかし、試合終了間際、残り27秒のところで、勝ち越しのゴールを決め、24-23で競り勝ちます。

そして迎えた最終、韓国戦。
韓国もこの試合を全勝を迎え、勝った方がオリンピックに駒を進めることができる大一番でした。
試合は序盤から韓国にリードされると、じりじりと引き離される展開に。そしてそのまま試合終了、結果は21-35の敗戦でした。
あと一歩のところまで来ていたところ、残念な結果となりました。

リオデジャネイロへの道はまだ閉じてしまったわけではありません。
今年12月の世界選手権、来年3月の世界最終予選と、チャンスは残っています。

いずれの大会も、強豪であるヨーロッパの国々が参加してくることから、相当に苦しい戦いが予想されています。
また時間も残されています。
選手の皆さんが万全のコンディションで、全力を尽くせるよう、そしていい結果がついてきてほしいものだと思っています。