「選手紹介」カテゴリーアーカイブ

ハンドボール選手紹介-42 日本女子代表#32田中茜(飛騨高山ブラックブルズ岐阜)

田中茜
田中茜

#32田中茜(飛騨高山ブラックブルズ岐阜)
宣真高―東京女子体育大 24歳 167cm59kg 右利き 左サイド・右サイド

■どんな選手?/日韓定期戦で初招集。ディフェンス力のある大型サイドとして期待されている。守りを重視するブルズの選手らしく、左サイドにしてはサイズと強さがあり、パスカットの嗅覚に優れている。2枚目を守れる能力があるので、小さなバックプレーヤーの守備力を補完できる貴重な存在。少々ゴツゴツしていて昔ながらのサイドシューターとは違うが、攻守のバランスを考えると、これから出番が多くなりそう。

■観賞ポイント/意外性のある攻撃力。左サイドから回り込んでのミドルがいい場面で決まったりする。

■活躍の場/まずは守りで信頼を勝ち取りたい。得意のパスカットからの速攻が代表でも出せるようになれば、プレータイムも増えるはず。

久保弘毅

ハンドボール選手紹介-41 日本女子代表#31多田仁美(三重バイオレットアイリス)

多田仁美
多田仁美

#31多田仁美(三重バイオレットアイリス)
駿台甲府高―日本体育大 24歳 166cm69kg 右利き 左バック・右バック

■どんな選手?/攻撃に特化した肉体派。基本の1対1の能力が高く、フィジカルを活かしたゴリゴリのカットインで得点を量産する。たまにオーバーステップが多くなるのは御愛嬌。へこたれることなく前を狙い続けるプレースタイルで、三重の櫛田亮介監督からは「馬車」と呼ばれている。

■観賞ポイント/右バックでのアウト割り。インにもアウトにも行けるが、この位置からのアウトフェイントが最もスムーズかつ力強い。

■活躍の場/学生時代から「守りができない」扱いを受けてきたが、あの強靭なフィジカルで守れないはずがない。強い体でバチッと当たって、片腕一本で外国人を持ち上げる姿を見てみたい。新監督に偏見なしで見てもらえる今がチャンス。
久保弘毅

ハンドボール選手紹介-40 日本女子代表#28永田しおり(オムロン)

永田しおり
永田しおり

#28永田しおり(オムロン)
福岡女子商業高 28歳 171cm68kg 右利き ポスト

■どんな選手?/20代前半からディフェンス要員として英才教育を受けてきた選手。ライン際で大型ポストを守れるし、相手の球回しにも圧力をかけられる。オムロンや日本代表ではずっと末っ子のような立ち位置だったが、今ではディフェンスを統率する立場になった。積極的に仕掛けるため審判から目をつけられやすく、退場が多いのが長年の課題。日本代表の生命線なので、なるべく退場しないよう心がけてほしい。

■観賞ポイント/強く当たれるディフェンス。大きな相手にもひるむことなく体の芯で受け止め、パワーで押し返す。

■活躍の場/シャイで控えめ。リーダータイプではないのはわかっているけど、もう少しリーダーシップを発揮してくれたら。

久保弘毅

ハンドボール選手紹介-39 日本女子代表#27塩田沙代(北國銀行)

塩田沙代
塩田沙代

#27塩田沙代(北國銀行)
高松商高―香川銀行 27歳 172cm65kg 右利き 左バック・右バック

■どんな選手?/ここ1年で強さを増してきたバックプレーヤー。エースと呼ぶにはまだ物足りないが、国際試合でロングを決め切れるようになってきた。好調時は自分のシュート力を利用して、左サイドへずらす攻撃が機能する。ただし好不調の波が激しく、当たらない日は「守備の人」に甘んじてしまうことも。ソロバンをやるつもりで高松商業高に入ったはずが、サイズを見込まれて高校からハンドボールを始めた遅咲きの選手。自信がつけば、ここから一気に大化けも。

■観賞ポイント/本当に強くなったロングシュート。迷うことなく9mの外から打ち抜けるようになった。

■活躍の場/たまに悲しそうな表情をするから損をする。いつも笑顔でプレーを。

久保弘毅

ハンドボール選手紹介-38 日本女子代表#26川村杏奈(ソニーセミコンダクタマニファクチャリング)

川村杏奈
川村杏奈

#26川村杏奈(ソニーセミコンダクタマニファクチャリング)
浦和実業高―東海大 24歳 167cm57kg 右利き センター・左バック・右バック・左サイド

■どんな選手?/視野が広くて器用な選手。本職のセンター以外でも、パスがさばけてシュートが打てる。攻撃能力に関しては天才と言っていい。相手が嫌がるようなプレーを選択できるクレバーさを持っている。

■観賞ポイント/いい位置取りからのステップシュート。「ここに位置を取れば、誰からも邪魔されない」感覚をわかっている。パッシブプレー寸前に決め切る勝負強さもある。

■活躍の場/ディフェンスの弱さでソニーでの2年間はレギュラー定着とはいかなかった。3年目の今年はセンターで60分間ゲームを支配する姿が見たい。それができれば、代表での地位も向上するはず。オールラウンダーの適性もあるが、本質はやはりゲームメイカーだ。

久保弘毅