ハンドボールの用具 松やにと両面テープ

ハンドボールのボールを片手でつかんで振り回すには結構な握力が要求されます。
一方でハンドボールにおいては、片手でボールをつかまないとできないプレーがいくつもあります。
よく目にするところでは、シュートを打つぞと見せかけてパスをするプレーがありますが、シュートの体勢から手を止めた際に、しっかりとボールをつかめていないとボールが零れ落ちてしまうことになります。

そのため、ハンドボールでは、手に松やにや両面テープをつけ、ボールを手にくっつかせる、ということが行われています。
初めてみたときにはびっくりしましたが(反則なんじゃないの?と)、しばらく見ていると慣れてきて気にならなくなります。
他のスポーツでも、例えば野球のピッチャーがロージンバックを握っており、あれと同じようなことです。

松やにも両面テープも、実際に使ってみると、単にボールが手にくっつけばいい、というものではないことがわかります。
極端な話、シュートしてもボールが飛ばなくなるわけですから(そのまま地面にぼとっと落ちる、ということも起こります)。

しばらく使っている(プレーしていると)とちょうどよいくっつき具合が分かるようになります。
もちろん、ちょうどよい、はその人の感覚にもよります。そのため、試合を見ていると頻繁に松やにを塗る選手(両面テープは試合中、コートからでないとどうしようもありませんので)が見られたりします。

そんなところに注目してみるのも、ハンドボールの楽しみ方の一つだと思いますので、ぜひボールを持っていない選手の動きにも注目していただきたいものです。

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ハンドボールとカタール

ハンドボールの男子オリンピック予選はカタールで行われます。
カタールと言えば、今年初めに行われた(場所もカタールです)世界選手権において
銀メダルに輝いたチーム、しかも決勝戦のフランス戦では接戦で、もう少しで世界一に輝いていたかもしれないチームです。

そのカタール、なんとなく中東の国というイメージはあるものの、それ以上はよく分からないという方も多いのではないでしょうか。
カタールはアラビア半島の東側にある半島に位置する国で、人口は200万人あまりです。
しかしその200万人のうち、カタール国籍を持つ人は30万人に満たず、残りは外国からの労働者で成り立っています。

石油や天然ガスと言った資源に恵まれ、オイルマネーとも呼ばれる巨額の資金を有する裕福な国の一つです。
そして、カタールは今、スポーツに力を入れていることが知られています。
その一つがサッカーのワールドカップの招地に成功したことで、2022年のサッカーワールドカップはカタールで開催されることが決まっています。

ハンドボールにもとても力を入れており、それが冒頭に書かせていただいた世界2位、という結果に繋がっています。
しかしカタールのハンドボールが強くなったのはここ最近のことです。
人口30万人の国がどうして、あっという間にハンドボールで世界2位になれたのでしょうか?

この秘密は、カタールチームの選手にはカタールに帰化した選手が大半、ということにあります。
先の世界選手権では実に17名の選手中、カタール出身の選手はわずかに4人、残り13人は外国の選手です。

その良し悪しは別にして、今、ハンドボール界でカタールが最も熱い地域の一つであることは間違いありません。
日本とは同じアジア地区に属することもあり、今後もその動向が注目されます。

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カタールハンドボール公式Twitter(@2015Handball)より転載